保険適用機関はたったの15.2%!禁煙外来に行く前に保険適用を確認しよう
禁煙外来で処方される禁煙内服薬(チャンピックス)や禁煙パッチ(ニコチネル パッチ)は、健康保険が適用されます。
しかし無条件で保険が適用されないのが禁煙外来の難しいところです。
禁煙外来に行く前に必ず保険適用可能かどうか、病院に電話で確認しましょう。
病院自体が保険適用除外の場合もある
禁煙外来の保険を適用できるのは、以下の条件を全て満たした病院のみです。
- 保険医療機関の敷地内が禁煙であること(駐車場なども禁煙でなければならない)
- 禁煙治療を行っていると病院内に見やすく掲示している
- 禁煙治療の経験がある医師がいる
- 禁煙治療専任の看護師・准看護師をがいる
- 呼気一酸化炭素濃度測定器(喫煙しているかどうか調べる機械)がある
- 社会保険事務局長に禁煙成功者などの報告をしている
敷地内が全面的に禁煙でなければいけないのは、結構厳しい条件です。
医師や看護師の休憩室などでも喫煙はできませんから、禁煙外来の開設を反対する医療関係者もいるそうです。
この全ての条件を満たしていなくても禁煙外来自体は開設できますが、保険適用はされません。
患者ごとに保険適用できるかどうかの条件もある
病院が禁煙治療の保険適用対象でも、患者側が対象でないということもあります。
以下の全ての条件を満たす必要があります。
- ニコチン依存症を診断するチェックリストで5点以上だった人
これはまあ適当に答えて5点以上にすることは可能です。
- 1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上
※35歳以上のみ
これも適当に答えて200以上にすることは可能ですね。
ちなみに35歳未満はこの制限は撤廃されました。
- 禁煙治療経験者は前回の治療の初回診療日から1年経過している
すでに禁煙外来で治療を受けた事がある人、つまり以前失敗している人は最低でも1年は間隔を空けなければ保険適用されません。
もし1年以内なら自由診療となり全額負担となってしまいます。
- すぐに禁煙をする意思があり、本人が同意している
電話で自分が保険適用かどうか確認しよう
このように禁煙外来で保険適用治療するには「病院」「自分自身」の2つとも保険適用の条件を満たしている必要があります。
自分自身が条件を満たしているかどうかはともかく、病院が保険適用かどうかは実際に電話で聞いてみましょう。
いざ禁煙外来に行ってはみたけれど「うちは保険適用外です」となってしまっては悲しすぎます。
2018年10月17日現在、禁煙治療の保険適用病院は全病院の「15.2%」です(禁煙学会調べ)。
必ず電話で確認してから禁煙外来に行くようにしましょう!