禁煙にはジョギングが有効な理由

タイトルではジョギングとしましたが、自転車、水泳などでも構いません。

距離やタイムを競うスポーツは禁煙を手助けしてくれます。

禁煙を辞めればせっかく頑張って練習したことが水の泡になるから

ジョギングでも水泳でも、心肺機能が重要です。
せっかくコツコツと練習してフルマラソンが走れそうになったのに、喫煙を再開してしまえば、過去の自分の頑張りが台無しです。
水の泡になってしまうのです。

そういう恐怖感、つまり自分が禁煙してから積み上げてきたものが崩れ去ってしまうという「恐怖感」は禁煙に有効です。

ジョギングしている人は禁煙者が多い

ジョギングをしている人は健康指向が強く、自分と同じ禁煙者を見つけることも用意になるでしょう。
ジョギング、ランニングサークルに入って同じような境遇の人を見つければ、禁煙の友となれるかもしれません。

ストレス発散になる

ジョギング・ランニングのように身体を動かすスポーツは、脳からドーパミンが出て、ストレスを上手く抑えてくれる効果があります。
実はタバコに含まれるニコチンにも同様に脳内物質ドーパミン出る効果があるのですが、それの代わりになってくれるのです。


以上の理由から禁煙にはジョギングが大変有効です。
「我慢」するだけでは禁煙はうまくいきません。
ジョギングや禁煙外来などを活用して、楽に禁煙するようにしましょう!

保険適用機関はたったの15.2%!禁煙外来に行く前に保険適用を確認しよう

禁煙外来で処方される禁煙内服薬(チャンピックス)や禁煙パッチ(ニコチネル パッチ)は、健康保険が適用されます。

しかし無条件で保険が適用されないのが禁煙外来の難しいところです。
禁煙外来に行く前に必ず保険適用可能かどうか、病院に電話で確認しましょう。

病院自体が保険適用除外の場合もある

禁煙外来の保険を適用できるのは、以下の条件を全て満たした病院のみです。

  • 保険医療機関の敷地内が禁煙であること(駐車場なども禁煙でなければならない)
  • 禁煙治療を行っていると病院内に見やすく掲示している
  • 禁煙治療の経験がある医師がいる
  • 禁煙治療専任の看護師・准看護師をがいる
  • 呼気一酸化炭素濃度測定器(喫煙しているかどうか調べる機械)がある
  • 社会保険事務局長に禁煙成功者などの報告をしている

敷地内が全面的に禁煙でなければいけないのは、結構厳しい条件です。
医師や看護師の休憩室などでも喫煙はできませんから、禁煙外来の開設を反対する医療関係者もいるそうです。

この全ての条件を満たしていなくても禁煙外来自体は開設できますが、保険適用はされません。

患者ごとに保険適用できるかどうかの条件もある

病院が禁煙治療の保険適用対象でも、患者側が対象でないということもあります。
以下の全ての条件を満たす必要があります。

  • ニコチン依存症を診断するチェックリストで5点以上だった人

sugu-kinen.jp

これはまあ適当に答えて5点以上にすることは可能です。

  • 1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)が200以上

※35歳以上のみ

これも適当に答えて200以上にすることは可能ですね。
ちなみに35歳未満はこの制限は撤廃されました。

  • 禁煙治療経験者は前回の治療の初回診療日から1年経過している

すでに禁煙外来で治療を受けた事がある人、つまり以前失敗している人は最低でも1年は間隔を空けなければ保険適用されません。
もし1年以内なら自由診療となり全額負担となってしまいます。

  • すぐに禁煙をする意思があり、本人が同意している

電話で自分が保険適用かどうか確認しよう

このように禁煙外来で保険適用治療するには「病院」「自分自身」の2つとも保険適用の条件を満たしている必要があります。

自分自身が条件を満たしているかどうかはともかく、病院が保険適用かどうかは実際に電話で聞いてみましょう。
いざ禁煙外来に行ってはみたけれど「うちは保険適用外です」となってしまっては悲しすぎます。

2018年10月17日現在、禁煙治療の保険適用病院は全病院の「15.2%」です(禁煙学会調べ)。
必ず電話で確認してから禁煙外来に行くようにしましょう!

禁煙外来の禁煙成功率は65%程度

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病院で禁煙する「禁煙外来」はまさに最強の禁煙方法。
その禁煙成功率は65%にも上ります。

5回の診察を多く受ければ受けるほど禁煙成功率は上がる

禁煙外来は最長で12週間(3ヶ月)病院に通います。
回数にすると5回です。

この回数は禁煙外来の保険適用で決められた回数なので、もっと多く通うことはできません。
禁煙成功率を左右するのは禁煙外来にきちんと通った回数です。

初回、2回目で禁煙外来に通うのをやめてしまうと成功率は低くなる

初回で禁煙外来をやめてしまった人の禁煙成功率はわずか6.5%に過ぎません。
2週間後の2回目でやめてしまった場合は、16%です。

非常に低い禁煙成功率と言わざるをえません。

5回通うと50%

禁煙外来に5回通うと禁煙成功率は50%にまで跳ね上がるという大規模な調査結果があります。
ただ我慢して自力で禁煙を目指していた時代では、考えられない禁煙成功率の高さではないでしょうか?

なぜ禁煙外来にきちんと通うと禁煙成功率が上がるのか?

禁煙外来の治療は「飲む医薬品」が中心となります。

チャンピックス(成分名:バレニクリン)という医薬品を飲むことで、禁煙する治療なのです。

このチャンピックスは毎日服用する医薬品です。
8週間〜12週間(2〜3ヶ月)でしっかり禁煙できるように成分が調整されています。

禁煙外来に3ヶ月で5回通うということは、その間ずっとチャンピックスを飲み続けるということです。

つまり、禁煙外来に通った回数が禁煙成功率を上げるというよりも、チャンピックスをしっかり飲み続けられるかどうかが禁煙成功率を左右するということになります。

禁煙外来に5回通って1年後の禁煙成功率は65%程度

上記であげた禁煙外来に3ヶ月(5回)通ってチャンピックスを服用し続ければ、禁煙成功率が50%程度になるという調査結果は、ちょっと古いデータです。

現在は当時よりもチャンピックスの処方技術、禁煙補助方法も進化しているため、禁煙成功率は上がる傾向にあります。

現在、禁煙外来に5回通った1年後の禁煙成功率は65%程度と考えられています。

禁煙外来に通えば、きっと禁煙はできる

我慢するという禁煙方法は「意思の強さ」に依存します。

意思が弱い人や、仕事が忙しくてストレスが貯まりやすい人は、どうしてもニコチンの魔力から抜け出すことはできません。
なんといってもコカインやヘロインよりも中毒性が高いのが、タバコに含まれるニコチンという成分なのですから。
我慢するだけで禁煙が成功するはずがないのです。

しかし、現在はチャンピックスという優秀な禁煙医薬品が登場し、以前と比べて格段に楽に禁煙できるようになりました。
禁煙外来に行けば、あなたも必ず禁煙できます。

「意思が弱いからきっと失敗する」
「今までも禁煙できなかったし…」

などと弱気になる必要はありません。

まずは禁煙外来へ。
自分の未来のために、その重い腰を上げることが先決ですよ。

「我慢」して禁煙するのはもう古い!禁煙医薬品で楽しよう

ニコチン中毒に苦しみながら禁煙する時代はもう過去のものとなりました。

今は禁煙のために開発された医薬品を使い、病院でお医者さんと一緒に禁煙する時代なのです。

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禁煙医薬品なら禁煙成功率70%にも達する

内服薬のチャンピックスやニコチンパッチなど、病院で処方される禁煙医薬品であれば比較的簡単に禁煙することができます。

特にチャンピックスの禁煙効果は強いです。
3ヶ月(5回)の通院で、60%〜70%程度の禁煙成功率と言われています。

ただ我慢して禁煙していた時代の成功率は10%にも満たなかったことを考えれば、飛躍的な禁煙成功率と言えるでしょう。
禁煙医薬品であるチャンピックスにはそれだけの効果があるのです。

チャンピックスは保険適用で、3割負担なら費用は1万5000円程度です。

禁煙したい!と思ったらまずは禁煙外来へ

小さめの内科クリニックを中心に「禁煙外来」というものが設けられています。

一定の条件を満たせばチャンピックスが保険適用され、医者の指導の元で無理せずに禁煙できるというものです。

「いい加減に禁煙したい」

「子供ができるから禁煙したい」

「親戚の喫煙者が肺がんで亡くなった…自分もそろそろタバコをやめないと」

このように思った人は、まずは禁煙外来に行きましょう。
長年の喫煙行動でニコチン中毒になってしまった身体は、なかなか自分の意志だけで禁煙するのは難しいです。

病院や医薬品の力を借りて楽に禁煙すれば、自分でも思った以上にあっさりとタバコをやめられるはずです。

このブログでは禁煙を科学的に分析し、「いかに楽に禁煙できるか」「禁煙した方がいい理由」などを紹介していきます。